2011年10月8日土曜日

卒制進行状況報告07

先日、副担当の白石先生に面談していただいて、サインをいただいてきました。
中間発表の資料の微妙な部分を修正して提出しました。

タイトル
The Optical Ghost Park(英文も同じ)
サブタイトル
三次元物体と映像のインテグレーション(Making Sense of  Sight with Illusion)

研究の意図 
 ・多くの場合、映像をディスプレイや垂直に立ったスクリーンに映し出すという表現手段は一般的である。しかし、映像を表現するためにはもっと色々なアプローチ方法があるはずだ。今までに無かったような映像表現装置を提案してみたい。 
・映像は一般的に映像だけで1つの作品とされることが多い。しかし映像を三次元のオブジェクトと組み合わせて1つの「場」を演出することによって、映像が場面を構成する「素材の1つ」にもなりうるということを証明し、映像表現という分野に一石を投じたい。
 ・視点を変えると見えてくるという現象を体感することによって様々なものを色々な視点から見る面白さを伝えたい。

取り組みの骨組み
・平面を立体的に見せるという観点からトリックアートの表現を動画化する。具体的な手法としてはJulian Beever氏の作品のような床面に描かれた図面が起き上がって見えるというトリックアートをヒントにする。 
→この手法を利用する理由は任意の場所からしか見えないという特徴があるので、特定の状況下でのみ像を捉えることができるという演出が可能である。
・オブジェクトと映像を合わせて同一の場面と捉えられるような鑑賞装置を制作する。
→箱に穴があいたオブジェクトを用意して鑑賞者はその穴を通して映像を鑑賞する。
→三次元のオブジェクトは舞台の大道具。映像を役者、および特殊効果と考えて場面を構成する

表現として新しい/注目すべきポイント
・トリックアートを静止画像ではなく動画像で表現する
・映像がある1つの地点からでないと正常に認知できない
・プロジェクター1つで複数の物語を表現する。
・目の前にスクリーンが無いのに目の前に映像があるように見える

成果の全容
・3次元物体の中で映像が効果的な演出をもって融合される。  
・鑑賞者が不思議な現象であると感じれば成功。 
・鑑賞者は最初は作品が何を表現しているかわからず混乱する。しかし、鑑賞装置を通すことによって疑問が解決される。

研究の意図はわかりやすい感じにまとめました。
今悩んでいるのは日本語作品タイトルです。これで最終決定なので、ちゃんと腑に落ちる題名にしたいのですが、なかなか良いものが浮かびません。「The Optical Ghost Park」は日本語で「光学の霊園」という感じになるのですが、どうもアヤシい宗教臭いので困っています。

最終企画書に合わせて部屋全体の寸法の目安を決めました。
鑑賞装置と投影映像の距離は実験を行った上で決定しました。
スペース的に若干オーバー気味なのですが、鑑賞装置と投影映像の距離が1m以下になると非常に厳しいです。

鑑賞装置の高さは目安ですが、あまり低すぎると鑑賞が困難になるのでこの高さです。子供の鑑賞対策までした方が良いのかどうか…決めかねています。

投影台は学校の仮机を借りるのでその高さに合わせています。

希望展示場所は第1希望がスタジオで第2希望が演習室です。天井の高さもちょうど良いし、調整しやすいのが一番の理由です。ただ、大きく場所をとるので希望通りになるかどうかが心配です。タスクルームはちょっと天井が低すぎると感じました。

展示の雰囲気の図です。

映像を3つ重ねてそれぞれの場所で違った映像が楽しめるといった感じです。
以前展示実習で重ねた映像を投影しました。

動画を4つ重ねているので中心部分は白飛びしています。
一番メインとなるシーン以外の透明度を下げてタイミングをずらすことでそれぞれのコンテンツを見やすくしようと計画しています。

白石先生からは同時に映る映像がノイズ化するのであまりハッキリしたものはやらない方が良いのではないかというアドバイスをいただきました。
また、映像のモチーフもよく吟味した方が良いと言われました。

とりあえず、明日と明後日で本番に近いイメージで装置および映像を制作して動画で記録したいと思います。
今ちょうど墓石の造形が終わりました^^
作業がちょっと遅れ気味なので、また気合いを入れ直して進めていきたいところです。

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