2011年11月28日月曜日

卒制進行状況報告11

今週は投影実験用動画を撮影して投影実験を行う予定でしたが実験までは行えず…

投影実験用動画
この動画で実験したかったことは
1:背景付きだとどのような感じで見えて来るのか
2:人形はどの程度自由に動かせるのか
3:適当に写真を撮ってどの程度の動きになるのか
4:1日で撮影時間と枚数はどのくらいいけるのか
5:カメラの設定の調整、および問題点の確認
6:動画の尺はどの程度が適当か
といったところです。

1:はまだ実験できていません
2:は腕は比較的自由に動かせるが、その他はほとんど動かせないという感じです。
バランスが非常に悪いので足に関しては全くいじれない上に体の重心が左右どちらかに寄ってしまった場合も転倒します。
この動画で人形を動かしたせいで腕がもげそうになっているので正規版撮影の前に体を作り直します。
1番焦ったのは頭部が大きくひび割れていて危うく崩壊するところだったということです。なんとか接着剤で補強したのですが、顔がぶっこわれたらもう手描きアニメでやるしかないなぁ。という感じです。
3:自分の中では少しずつ動かしたつもりで動かしたのですが予想以上に動きががたつきました。1コマの間に着物の折り目や髪の毛などをいじってしまうと修正不可能になるので注意したいです。袖は何とか修正できる場合が多かったです。コマ数は現在1秒10枚ですが15枚ぐらいにした方が良さそう。
4:撮影時間は午後から初めて5時間500枚ぐらいが限界です。ずっとカメラに張り付いていたら腰を痛めました。室内でカーテンを閉めているとはいえ日の光でけっこう色が変わってしまうので夜間にまとめてやった方が良さそうです。
5:いくら設定を変えても人形の角度などで勝手にカメラが補正をかけるので色味はどうしようもないです。一眼レフ初心者なのでわかっていないところもあるのですが、Photoshopで1枚ずつ気長に補正していった方が確実な気がしました。
シャッターは手押しだと絶対にズレるので全てリモコン操作です。
6:教授にも相談しましたが、尺は20秒ほどあれば十分な気がします。1番短い絵コンテが「夏」の絵コンテなのでそれを作ってみてまた考えます。

絵コンテの「夏」と「秋」を載せてみます。短すぎてボツにしようとしていましたが、復活です笑

夏はキツネ面が傘を持って雨が降ったり止んだりします。



秋はカラス面がうちわを持ってあおぐといったシーンです。

この2つは小道具も早めに出来上がっていたので比較的楽に絵コンテが描けました。
できれば、最終提出までに「夏」の動画を作ってしまいたいのですがどうなるかはわかりません。


投影装置に関してなのですがラフのラフぐらいを家でやってみました
書き初め用半紙に穴を空けて向こう側に鑑賞装置を吊るします。
実際は障子紙を垂らす予定です。

位置関係はだいたいこんな感じで、

暗くすると
こうなりました。

半紙が真っ白なのでどうかな、と思っていたのですが光の色でけっこう温かい色味になったので真っ白い障子紙でも平気そうです。
ただ透けた感じがあまりきれいでは無いので本番はそこにも気を使いたいです。

鑑賞装置のライトはこんな感じです。このライトは白熱灯の豆電球なので明るいし電池でも点きます。
結局、LEDでこの程度の明るさを出すには電池から電力をとる方法がなかなかみつからないのでVVF1.6mmx2芯というものを使って天井から電源をとってしまうかなーと考えています。

 ちなみに鑑賞装置は少し形状を変えて4面のみの箱にしました。

これを穴空き半紙から覗くと

こんな感じなので箱の1面に穴を空けて見た画像
とそこまで変わらないなぁという感じです。
紙になった分、加工が楽かなぁ、と思います^^

視野に関しては微調整を繰り返してベストなポイントを探します。


この鑑賞装置は実験用なので本番用はちゃんと木できれいに作ります。

あと投影用の台も購入したのですが、2m×2mだとあまりにも巨大なので1m×1mにしました。これも現場で投影しないとわからないのですが、一番短い幅を2mまで伸ばすのはちょっと無理な気がします。
机が1m×1mなら鑑賞装置の円形配置もできるかもしれないので、色々調整していきます。


ものすごく不確定要素が多すぎて最終審査をパスできるか非常に不安なのですが、現場合わせ勝負の展示でもあるのでそこを伝えられるようにドキュメントを制作しようと思います。

あと1週間!結局ギリギリでわたわたしそうです笑


2011年11月20日日曜日

卒制進行状況報告10

ブログの方に記録つけ始めてもう10回目になりました。

先週色々あって展示場所を九号館の地下1階小展示室に申請することになりました。
その関係で色々と展示計画が変わりました。

まずはイメージ図と展示計画図から。

台などを作ると片付けなどが不便なので鑑賞装置は吊るす方向で進めています。上から吊るして下方からも少し引っ張って固定しようと考えています。

暗い場所だと四方を囲まれた箱は中身が陰になって見えなくなってしまうので各鑑賞装置内に照明を設置します。できれば電源はコンセントからとりたいのですが難しいようなら電池を使うことにします。
また鑑賞装置以外にダミーとなる箱もいくつか吊るします。

今まで箱に覗き穴をつける計画でしたが見た目があまり良くないので、箱の手前に大きな布または紙を垂らしそこに空けた穴を通して映像を鑑賞するというような仕組みに変更しました。

模型を作ることでだいぶ展示計画が鮮明になってきました。

まず正面から
布に阻まれて遠くにある投影台が見えづらくなっています。(ネタバレ防止策)
実際はけっこう会場が暗いので布に透けた光がきれいに見えるような気がします。
逆側から見るとこんな感じです。投影台には黒い布をかけて中にノートPCを隠します。

上から。展示室の天井には何本か梁のようなものが通っていたのでその梁の間に網棚のようなものを渡してプロジェクターをセットしたり鑑賞装置を吊るしたりします。
ただ梁の間隔が良くわからないのが心配です。2m超えてた気がしました。

横から見るとこのような感じです。実際は小さな立方体が全て発光します。
問題は電源の供給なのですが、配線等は専門外なので困りました。
天井に電源を設置してそのまま導線を垂らすことで鑑賞装置を吊れば楽かなと思っていたんですが、距離が長い(3mぐらい)のが問題です。

ゼミに模型を持って行くのでまた色々話しを聞いてみようと思います。

人形の方は完成しました。
最終提出では春ver.のみの提出になります。その後本番までに夏〜冬までを撮影していきます。(大丈夫だろうか。。)
正面。基本的に、動物面+季節柄の着物+季節の小物。でキャラクターを表現します。
春なので桜の枝を持ってピンク色の着物を着させました。

後ろ姿。


どの角度から見ても大丈夫な感じです。

動画
テストなので動きは適当です。キーイングで背景抜きましたが、照り返しの部分とかも抜けてしまうのが辛い。

最後に軽く投影実験を行いました。
映像は上の映像の横幅を小さくしたもので投影装置は
こんな感じです。
本番は裏から見られても耐えられるように作り込みますが、基本的には草の生えている地面+木1本の構成にしようと思ってます。

実際穴から覗くと
こうなりました。完全に失敗です笑
本当は映像に映し出されるピンク色のもやが手前の木とだぶって木に桜の花が咲いてる風な感じになるはずでした。
木の位置は手前ではなく奥ギリギリぐらいの方がバランスが良さそうです。

また、映像の幅が鑑賞装置から見える視界の幅より小さくなってしまうと非常に残念なことになるのがわかりました。今後はそこも気をつけたいです。

人形の画像と手前のオブジェ(草)の関係ですが、
こんな感じです。肉眼で見るともう少しマシな見え方だったので、微調整を重ねれば狙った表現を再現できそうです。


以上。今週の報告でした。作業量的にはけっこう進んだかな^^

今後ドキュメントをまとめるにあたって最終的に見えるもののイメージが写真だと伝わらないというところが厳しいポイントになるかもしれません。でも実際にそこの場所でやるわけにもいかないし…
もうちょっとカメラの設定いじれるように練習してみようと思います。
月曜日からは1週間使ってじっくりとコマ撮り映像を作っていきます。
火曜日の抽選会上手く決まるといいなぁー

2011年11月14日月曜日

卒制進行状況報告09

前回の更新からだいぶ間が空いてしまいました。

ここしばらくはずっと撮影用の人形の制作を行っていたので、なかなかPCに接触する機会もありませんでした。

進行状況としてはかなり遅れ気味なので、最終講評は映像を4種類中の1種類だけにしてどうにか間に合わせたいです。

先週のゼミで少し話した拡大鏡の投影実験なのですが、
結果から言うと失敗しました。

私の購入した拡大鏡は10倍の丸形で凹面鏡でした。
10倍も拡大するので鏡のゆがみが大きく、顔を映す時もちゃんと焦点あ合う距離を探すのも一苦労でした。
実際、床面に反射させてみると投影した画像は大きくなるというよりもむしろ小さくなりました。また画像も大きくぼやけてしまい、投影された画像を判別することは困難でした。

凹面鏡で小さくなるのなら凸面鏡では大きくなるのではないかと考えて自動車用のルームミラーで投影してみたらなかなか良い感じだったので、
ホームセンターで丸形の凸面鏡であるガレージミラーを購入しました。
これで投影してみたのですが、10倍拡大鏡と同様に鏡のゆがみが大きく投影した映像が認識できないくらいにぼやけてしまいました。ただ、かなりの大きさに拡大されていることは確認できたので、次は大きめの自動車用のルームミラーを購入して投影を行います。

結局投影実験に関しては何の進展も無かったので、映像コンテンツの進行状況についての報告でまとめます。
イメージ図はこんな感じに描いていましたが、造形技術が追いつかないのでお面は動物の形のシンプルなものに変更しました。
人形を1体制作してお面と着物を変えることで4役の演じ分けをします。

人形はあと髪の毛をつければ完成です。4つのお面は全て完成しました。
今のところ、春→サル 夏→キツネ 秋→カラス 冬→ウサギ の予定です。
夏と秋はどっちが良いか迷い中。

そしてこれを人形につけると
こんな感じ。人形の中身はワイヤーアーマチュアというものを仕込んだので比較的自由に動きます。

今週は着物作りと髪の毛の取り付けで終わりそうな予感。
1週間で動画を作らなければならないスケジュールですが、頑張ります。
投影距離うんぬんに関しては部屋が決まらない限り動けないので、正式発表を待つばかりです。

以上、11月前半戦の作業報告でした。