2011年12月4日日曜日

卒制進行状況報告12

いよいよ明日が最終提出ということで、今までやってきたことをがーっとまとめました。
写真付きで記録をとっていたので少し、まとめ作業は楽できたのかな…?

今週は絵コンテを進めました。
一応4種類制作してここにまとめました。まだ撮影には入っていません。

というのも、ついに人形の腕が折れました。
腕は動きやすくするために鉛の針金を使っていたのでもともと強度は無かったのですが、
思った以上に壊れるのが早かった…
年内に体だけ4つ作っておいて不測の事態に備えます。

体は壊れましたが、4種類の人形の写真は撮影できました。





どーん!やっぱり猿の出来が一番良いかなぁと思うのですが、どうでしょう。
カラスは写真にすると見るに耐えなくなるので困っています。

で、中の人

頭を軽くするために削りまくったら化け物顔になってしまいました。
気持ち悪い原因は顎な気がします。
頭部は中空になっていて首の部分に差し込む穴が空いています。


それと映像も本番に近いものを制作しました。
この映像はドキュメントに収録してあるものです。
以前の動画に桜吹雪を追加しただけです。
桜吹雪系はけっこうAEで重い部類なのかな、と思って敬遠していたのですが、
パーティクル系では無くシャターを利用したので予想以上に軽くできました。
プレビューもサクサクなので他のエフェクトもシャターを使ってやってしまおうと思います。

動画関係の進展はこれぐらいです。

次は模型関係。

5日の提出は模型を2つ提出します。
30分の1展示模型と1分の1鑑賞装置模型です。

展示模型は空間構成図をもとに作り直しました。
鑑賞装置の位置と個数が変更になっています。
投影台も本番と同じ形の模型を制作しました。

投影台の材料を先週買いにいって1m×1mでも大きく感じたのでもしかしたらそのサイズでもいけるかも。と思ったので今週投影実験を行いました。
やはり映像が小さかったので今までと変わらず2m×2mで投影します。
台の骨組みはポリパイプで作って上から黒い布を張ろうと考えているのですが良さそうな黒い布がなかなか見つかりません。

鑑賞装置の模型は今まで実験で使っていたものとは別に作りました

分かりづらいですが天井部分がライトで光っています。
今までは木の枝の草だけで構成していましたが、今回は透明なビーズをプラスしてみました。
鑑賞用の穴から覗くとこのビーズは殆ど視界に入らないのですが、別の角度から見た時に少しキレイです。
このビーズについてはもう少し他の人の意見を聞いてから導入を決めようと思います。

そして電池式LEDも導入しました。
キットを2種類購入してLED電球は光が強いものを別に購入して差し替えました。
キットの値段が高くて組み立てが簡単な方は上手く点灯したので提出用の模型に組み込みました。
安くて部品が多い方のキットは案の定失敗したのですが原因がわからず。。


基盤はこんな感じです。ハンダ難しい!


色々な模型の制作の他にも投影実験を行って動画を撮影しました。
家で実験を行っているのですがスペース的に限界を感じます。
提出ドキュメントに収録した体験フロー動画です。
我ながら作りが雑だと思いますが家の廊下の幅が1mも無いので動作はこれが限界です。
天井も低いため、この映像は床面投影をして床から15cmほどの場所に鑑賞装置を設置して撮影をしています。
ちなみに家の天井から床までは145cm程で投影映像の大きさは1mより少し小さい感じです。
4m離れて平面の直接投影した映像の縦幅が140cm程なので9下展示室では2mほどになると予想しています。

今週はそこそこ進んだと思います。
展示室で準備ができるまでに動画の制作と投影台と鑑賞装置は作れますが、残りは全て現場で調節したりしなければならないのでその事が本当に恐ろしいです。

2011年11月28日月曜日

卒制進行状況報告11

今週は投影実験用動画を撮影して投影実験を行う予定でしたが実験までは行えず…

投影実験用動画
この動画で実験したかったことは
1:背景付きだとどのような感じで見えて来るのか
2:人形はどの程度自由に動かせるのか
3:適当に写真を撮ってどの程度の動きになるのか
4:1日で撮影時間と枚数はどのくらいいけるのか
5:カメラの設定の調整、および問題点の確認
6:動画の尺はどの程度が適当か
といったところです。

1:はまだ実験できていません
2:は腕は比較的自由に動かせるが、その他はほとんど動かせないという感じです。
バランスが非常に悪いので足に関しては全くいじれない上に体の重心が左右どちらかに寄ってしまった場合も転倒します。
この動画で人形を動かしたせいで腕がもげそうになっているので正規版撮影の前に体を作り直します。
1番焦ったのは頭部が大きくひび割れていて危うく崩壊するところだったということです。なんとか接着剤で補強したのですが、顔がぶっこわれたらもう手描きアニメでやるしかないなぁ。という感じです。
3:自分の中では少しずつ動かしたつもりで動かしたのですが予想以上に動きががたつきました。1コマの間に着物の折り目や髪の毛などをいじってしまうと修正不可能になるので注意したいです。袖は何とか修正できる場合が多かったです。コマ数は現在1秒10枚ですが15枚ぐらいにした方が良さそう。
4:撮影時間は午後から初めて5時間500枚ぐらいが限界です。ずっとカメラに張り付いていたら腰を痛めました。室内でカーテンを閉めているとはいえ日の光でけっこう色が変わってしまうので夜間にまとめてやった方が良さそうです。
5:いくら設定を変えても人形の角度などで勝手にカメラが補正をかけるので色味はどうしようもないです。一眼レフ初心者なのでわかっていないところもあるのですが、Photoshopで1枚ずつ気長に補正していった方が確実な気がしました。
シャッターは手押しだと絶対にズレるので全てリモコン操作です。
6:教授にも相談しましたが、尺は20秒ほどあれば十分な気がします。1番短い絵コンテが「夏」の絵コンテなのでそれを作ってみてまた考えます。

絵コンテの「夏」と「秋」を載せてみます。短すぎてボツにしようとしていましたが、復活です笑

夏はキツネ面が傘を持って雨が降ったり止んだりします。



秋はカラス面がうちわを持ってあおぐといったシーンです。

この2つは小道具も早めに出来上がっていたので比較的楽に絵コンテが描けました。
できれば、最終提出までに「夏」の動画を作ってしまいたいのですがどうなるかはわかりません。


投影装置に関してなのですがラフのラフぐらいを家でやってみました
書き初め用半紙に穴を空けて向こう側に鑑賞装置を吊るします。
実際は障子紙を垂らす予定です。

位置関係はだいたいこんな感じで、

暗くすると
こうなりました。

半紙が真っ白なのでどうかな、と思っていたのですが光の色でけっこう温かい色味になったので真っ白い障子紙でも平気そうです。
ただ透けた感じがあまりきれいでは無いので本番はそこにも気を使いたいです。

鑑賞装置のライトはこんな感じです。このライトは白熱灯の豆電球なので明るいし電池でも点きます。
結局、LEDでこの程度の明るさを出すには電池から電力をとる方法がなかなかみつからないのでVVF1.6mmx2芯というものを使って天井から電源をとってしまうかなーと考えています。

 ちなみに鑑賞装置は少し形状を変えて4面のみの箱にしました。

これを穴空き半紙から覗くと

こんな感じなので箱の1面に穴を空けて見た画像
とそこまで変わらないなぁという感じです。
紙になった分、加工が楽かなぁ、と思います^^

視野に関しては微調整を繰り返してベストなポイントを探します。


この鑑賞装置は実験用なので本番用はちゃんと木できれいに作ります。

あと投影用の台も購入したのですが、2m×2mだとあまりにも巨大なので1m×1mにしました。これも現場で投影しないとわからないのですが、一番短い幅を2mまで伸ばすのはちょっと無理な気がします。
机が1m×1mなら鑑賞装置の円形配置もできるかもしれないので、色々調整していきます。


ものすごく不確定要素が多すぎて最終審査をパスできるか非常に不安なのですが、現場合わせ勝負の展示でもあるのでそこを伝えられるようにドキュメントを制作しようと思います。

あと1週間!結局ギリギリでわたわたしそうです笑


2011年11月20日日曜日

卒制進行状況報告10

ブログの方に記録つけ始めてもう10回目になりました。

先週色々あって展示場所を九号館の地下1階小展示室に申請することになりました。
その関係で色々と展示計画が変わりました。

まずはイメージ図と展示計画図から。

台などを作ると片付けなどが不便なので鑑賞装置は吊るす方向で進めています。上から吊るして下方からも少し引っ張って固定しようと考えています。

暗い場所だと四方を囲まれた箱は中身が陰になって見えなくなってしまうので各鑑賞装置内に照明を設置します。できれば電源はコンセントからとりたいのですが難しいようなら電池を使うことにします。
また鑑賞装置以外にダミーとなる箱もいくつか吊るします。

今まで箱に覗き穴をつける計画でしたが見た目があまり良くないので、箱の手前に大きな布または紙を垂らしそこに空けた穴を通して映像を鑑賞するというような仕組みに変更しました。

模型を作ることでだいぶ展示計画が鮮明になってきました。

まず正面から
布に阻まれて遠くにある投影台が見えづらくなっています。(ネタバレ防止策)
実際はけっこう会場が暗いので布に透けた光がきれいに見えるような気がします。
逆側から見るとこんな感じです。投影台には黒い布をかけて中にノートPCを隠します。

上から。展示室の天井には何本か梁のようなものが通っていたのでその梁の間に網棚のようなものを渡してプロジェクターをセットしたり鑑賞装置を吊るしたりします。
ただ梁の間隔が良くわからないのが心配です。2m超えてた気がしました。

横から見るとこのような感じです。実際は小さな立方体が全て発光します。
問題は電源の供給なのですが、配線等は専門外なので困りました。
天井に電源を設置してそのまま導線を垂らすことで鑑賞装置を吊れば楽かなと思っていたんですが、距離が長い(3mぐらい)のが問題です。

ゼミに模型を持って行くのでまた色々話しを聞いてみようと思います。

人形の方は完成しました。
最終提出では春ver.のみの提出になります。その後本番までに夏〜冬までを撮影していきます。(大丈夫だろうか。。)
正面。基本的に、動物面+季節柄の着物+季節の小物。でキャラクターを表現します。
春なので桜の枝を持ってピンク色の着物を着させました。

後ろ姿。


どの角度から見ても大丈夫な感じです。

動画
テストなので動きは適当です。キーイングで背景抜きましたが、照り返しの部分とかも抜けてしまうのが辛い。

最後に軽く投影実験を行いました。
映像は上の映像の横幅を小さくしたもので投影装置は
こんな感じです。
本番は裏から見られても耐えられるように作り込みますが、基本的には草の生えている地面+木1本の構成にしようと思ってます。

実際穴から覗くと
こうなりました。完全に失敗です笑
本当は映像に映し出されるピンク色のもやが手前の木とだぶって木に桜の花が咲いてる風な感じになるはずでした。
木の位置は手前ではなく奥ギリギリぐらいの方がバランスが良さそうです。

また、映像の幅が鑑賞装置から見える視界の幅より小さくなってしまうと非常に残念なことになるのがわかりました。今後はそこも気をつけたいです。

人形の画像と手前のオブジェ(草)の関係ですが、
こんな感じです。肉眼で見るともう少しマシな見え方だったので、微調整を重ねれば狙った表現を再現できそうです。


以上。今週の報告でした。作業量的にはけっこう進んだかな^^

今後ドキュメントをまとめるにあたって最終的に見えるもののイメージが写真だと伝わらないというところが厳しいポイントになるかもしれません。でも実際にそこの場所でやるわけにもいかないし…
もうちょっとカメラの設定いじれるように練習してみようと思います。
月曜日からは1週間使ってじっくりとコマ撮り映像を作っていきます。
火曜日の抽選会上手く決まるといいなぁー

2011年11月14日月曜日

卒制進行状況報告09

前回の更新からだいぶ間が空いてしまいました。

ここしばらくはずっと撮影用の人形の制作を行っていたので、なかなかPCに接触する機会もありませんでした。

進行状況としてはかなり遅れ気味なので、最終講評は映像を4種類中の1種類だけにしてどうにか間に合わせたいです。

先週のゼミで少し話した拡大鏡の投影実験なのですが、
結果から言うと失敗しました。

私の購入した拡大鏡は10倍の丸形で凹面鏡でした。
10倍も拡大するので鏡のゆがみが大きく、顔を映す時もちゃんと焦点あ合う距離を探すのも一苦労でした。
実際、床面に反射させてみると投影した画像は大きくなるというよりもむしろ小さくなりました。また画像も大きくぼやけてしまい、投影された画像を判別することは困難でした。

凹面鏡で小さくなるのなら凸面鏡では大きくなるのではないかと考えて自動車用のルームミラーで投影してみたらなかなか良い感じだったので、
ホームセンターで丸形の凸面鏡であるガレージミラーを購入しました。
これで投影してみたのですが、10倍拡大鏡と同様に鏡のゆがみが大きく投影した映像が認識できないくらいにぼやけてしまいました。ただ、かなりの大きさに拡大されていることは確認できたので、次は大きめの自動車用のルームミラーを購入して投影を行います。

結局投影実験に関しては何の進展も無かったので、映像コンテンツの進行状況についての報告でまとめます。
イメージ図はこんな感じに描いていましたが、造形技術が追いつかないのでお面は動物の形のシンプルなものに変更しました。
人形を1体制作してお面と着物を変えることで4役の演じ分けをします。

人形はあと髪の毛をつければ完成です。4つのお面は全て完成しました。
今のところ、春→サル 夏→キツネ 秋→カラス 冬→ウサギ の予定です。
夏と秋はどっちが良いか迷い中。

そしてこれを人形につけると
こんな感じ。人形の中身はワイヤーアーマチュアというものを仕込んだので比較的自由に動きます。

今週は着物作りと髪の毛の取り付けで終わりそうな予感。
1週間で動画を作らなければならないスケジュールですが、頑張ります。
投影距離うんぬんに関しては部屋が決まらない限り動けないので、正式発表を待つばかりです。

以上、11月前半戦の作業報告でした。

2011年10月30日日曜日

展示のご案内「ReadingⅨ」

明日の10月31日の11時から11月5日の16時まで銀座のペッパーズギャラリーで絵本の展示を行います。土曜日以外は11時から始まって19時で閉まります。
私は10月31日と11月5日はギャラリーの方にいます。もしかしたら11月2日もいるかもしれません。


展示は絵本2種類とその他に立体を並べた感じの展示です。
今日ギャラリー見た感じだと自分が底辺でした笑
他の方の展示は本当にクオリティ高くて見ていて楽しいです。
ライブドローイングやる方もいるようでした。

ギャラリーは銀座パインビルの地下1階です。住所
かなりわかりづらい場所にあります。
東武ホテルの近くでルノアールが近くにありました。
東銀座のA1出口からが一番近いと思います。
とりあえずギャラリーHPの地図を転載しておきます。

本は是非手にとって見ていただきたいなぁと思います。
今回はBookShopというくくりなので販売もします。



以下販売物の宣伝になります。



「黒色妖精と白色妖精のはなし」1冊700円
紙をちょっと良い感じの和紙に印刷してます。写真は販売版とは紙が異なります。
モノクロ文なしの折り本形式です。

「10人の色妖精」1冊500円
こっちも和紙を使ってますが白黒のとは違う紙です。
写真奥みたいな感じに光に透かすと1つの絵になります。もちろん片面でも楽しめます〜
カラーの文なし折り本形式です。

「色妖精プラスチックストラップ」1つ300円or200円
絵本に登場した色妖精をモチーフにしたストラップです。
写真のは日付プレート付きなので300円です。
キャラクターだけのストラップは200円で販売してます。
全部で12種類です。

「色妖精フェルトストラップ」1つ200円
会場にディスプレイしてある立体をカメラで撮影してストラップにしました。
予想外にもっさりしました。

宣伝は以上です。
絵本に関してはこの後、新宿でも販売する機会があるのですがその時は値段が上がると思います。今回出す作品は若干表紙の紙が浮いてしまっているので、値段を下げて販売させていただきました。

2011年10月17日月曜日

卒制進行状況報告08

家で照射位置の実験等を行っていますが、どうも思惑通りの構図にならなくて日々やきもきしています。
企画書でタイトルを「The Optical Phantasm」に変更しました。
こっちの方が言葉に幅があるので、モチーフに対して違和感を抱くことが無くなると考えたためです。

映像コンテンツの中身のイメージなのですが、四季をモチーフにした和風っぽい感じでやることにしました。

これは春のイメージで

こっちは冬のイメージです。秋と夏は完成したら追加します。

3次元立体のオブジェクトは共通(木と草むら)で映像の中身を変更することによってそれぞれの季節を演出します。
人形を1体制作して仮面と着物を変えることによってキャラクターを演じ分けさせる予定です。仮面のモチーフは能面から選びます。

今の問題は照射台と鑑賞装置の床面がどうしても離ればなれになってしまうのでそこをどうやって埋めるかが課題になっています。

後日、照射台と鑑賞装置および3次元オブジェクトの位置関係の図をアップしたいと思います。もしかすると、展示計画書とはかなり変わってしまうかもしれません。

問題が山積みになってきましたが焦らず1つずつ解決していきたいと思います。

2011年10月8日土曜日

卒制進行状況報告07

先日、副担当の白石先生に面談していただいて、サインをいただいてきました。
中間発表の資料の微妙な部分を修正して提出しました。

タイトル
The Optical Ghost Park(英文も同じ)
サブタイトル
三次元物体と映像のインテグレーション(Making Sense of  Sight with Illusion)

研究の意図 
 ・多くの場合、映像をディスプレイや垂直に立ったスクリーンに映し出すという表現手段は一般的である。しかし、映像を表現するためにはもっと色々なアプローチ方法があるはずだ。今までに無かったような映像表現装置を提案してみたい。 
・映像は一般的に映像だけで1つの作品とされることが多い。しかし映像を三次元のオブジェクトと組み合わせて1つの「場」を演出することによって、映像が場面を構成する「素材の1つ」にもなりうるということを証明し、映像表現という分野に一石を投じたい。
 ・視点を変えると見えてくるという現象を体感することによって様々なものを色々な視点から見る面白さを伝えたい。

取り組みの骨組み
・平面を立体的に見せるという観点からトリックアートの表現を動画化する。具体的な手法としてはJulian Beever氏の作品のような床面に描かれた図面が起き上がって見えるというトリックアートをヒントにする。 
→この手法を利用する理由は任意の場所からしか見えないという特徴があるので、特定の状況下でのみ像を捉えることができるという演出が可能である。
・オブジェクトと映像を合わせて同一の場面と捉えられるような鑑賞装置を制作する。
→箱に穴があいたオブジェクトを用意して鑑賞者はその穴を通して映像を鑑賞する。
→三次元のオブジェクトは舞台の大道具。映像を役者、および特殊効果と考えて場面を構成する

表現として新しい/注目すべきポイント
・トリックアートを静止画像ではなく動画像で表現する
・映像がある1つの地点からでないと正常に認知できない
・プロジェクター1つで複数の物語を表現する。
・目の前にスクリーンが無いのに目の前に映像があるように見える

成果の全容
・3次元物体の中で映像が効果的な演出をもって融合される。  
・鑑賞者が不思議な現象であると感じれば成功。 
・鑑賞者は最初は作品が何を表現しているかわからず混乱する。しかし、鑑賞装置を通すことによって疑問が解決される。

研究の意図はわかりやすい感じにまとめました。
今悩んでいるのは日本語作品タイトルです。これで最終決定なので、ちゃんと腑に落ちる題名にしたいのですが、なかなか良いものが浮かびません。「The Optical Ghost Park」は日本語で「光学の霊園」という感じになるのですが、どうもアヤシい宗教臭いので困っています。

最終企画書に合わせて部屋全体の寸法の目安を決めました。
鑑賞装置と投影映像の距離は実験を行った上で決定しました。
スペース的に若干オーバー気味なのですが、鑑賞装置と投影映像の距離が1m以下になると非常に厳しいです。

鑑賞装置の高さは目安ですが、あまり低すぎると鑑賞が困難になるのでこの高さです。子供の鑑賞対策までした方が良いのかどうか…決めかねています。

投影台は学校の仮机を借りるのでその高さに合わせています。

希望展示場所は第1希望がスタジオで第2希望が演習室です。天井の高さもちょうど良いし、調整しやすいのが一番の理由です。ただ、大きく場所をとるので希望通りになるかどうかが心配です。タスクルームはちょっと天井が低すぎると感じました。

展示の雰囲気の図です。

映像を3つ重ねてそれぞれの場所で違った映像が楽しめるといった感じです。
以前展示実習で重ねた映像を投影しました。

動画を4つ重ねているので中心部分は白飛びしています。
一番メインとなるシーン以外の透明度を下げてタイミングをずらすことでそれぞれのコンテンツを見やすくしようと計画しています。

白石先生からは同時に映る映像がノイズ化するのであまりハッキリしたものはやらない方が良いのではないかというアドバイスをいただきました。
また、映像のモチーフもよく吟味した方が良いと言われました。

とりあえず、明日と明後日で本番に近いイメージで装置および映像を制作して動画で記録したいと思います。
今ちょうど墓石の造形が終わりました^^
作業がちょっと遅れ気味なので、また気合いを入れ直して進めていきたいところです。