今回は実験がメインだったので「展示」の体裁は整えませんでした。
その点は今回の実習の主旨と少しズレてしまったかなと反省しています。
あと予想外に写真撮っていませんでした…困ったなぁ^^;
では本題に入ります。
●プロジェクターの設置台について
最初はワイヤーで吊るす予定でしたが、4点吊りしてもあまり安定しませんでした。
終始ユラユラしている状態だったので急ごしらえで台を持って来て床起きに変更しました。
床起きにしたせいでプロジェクターの画像が壁とかぶったりしてしまったので、本番に向けて吊るしても揺れない設置台を制作する必要があります。
通気性については今回は大丈夫でした。本体がとても熱くなるのは仕様だと思います。
高さに関しては3m程で1.5mぐらいの画像を表示できるという感じでした。
●投影映像について
今回は横幅30%の映像をメインに投影していました。2日目に50%の映像も投影していたのですが、あまり面白く無いので止めました。やはり投影画像と正位置で見える画像の差が大きければ大きいほど面白いように感じます。
映像の種類は正方形2つと石膏像1つとCGの球1つの4つを用意しました。
見え方としては一番、球の映像が立体感ありました。
3DCGとはかなり相性がよさそうです。
逆に2Dはもともと平面なのでわかり辛いです。あと正方形のようなかっちりとした角のある図形はパースの調節などもあり難しいという印象を受けました。
3日目は前日の今泉先生の実験で作った映像も流しました。これに関しては正方形と円の2つだけでやったのですが、正方形の方は失敗しました。台形補正の案配はかなり難しいです。円の方は縦に伸ばすだけでそれなりに見えるようになりました。
この方法だと離れる距離は指定して図形の歪みを設定できるので、展示範囲内に納めることも可能だなと思いました。
●2日目の講評を受けて
とりあえず、「何となく」は見えるということはわかりましたが、「立体的でしょ?」と言うと「う〜ん…微妙」という感じだと思います。
私もあまり起き上がって見えた感じはしませんでした。
カメラで撮影したものが一番良い雰囲気出ているなぁというのは実験の時から薄々感じていましたが、まさにその通りでした。
また、身長などによって見える位置が変わってくるのも問題なので、片目で覗き込むようなフレームを設置して、目線を合わせるということを考えています。
あとやっぱり元画像が意味不明になるまでは伸ばしたい…。
立体感に関してはZ軸の概念を入れていけば良いかなと思っています。
あと、間延びした映像から、だんだんプロポーションが合ってくる過程がちょっと不思議で面白かったです。
●まとめ
思った通り、あんまり面白く無いというのが正直な感想です。
横長に伸びた画像を見て、歩いていくと、だんだん形が整ってきてしっかり見えた瞬間に小さな「!」があった感じもしますが、本当に小さな感情の動きだったと思います。
その小さな「!」を大きな「!」にするためにはどうすれば良いのか…そのためには「!」の前にある「?」の形が重要なんだと思います。私の場合の「?」は真横に伸びた大きな映像です。
あと企画書にあった本物の立体と疑似立体のコラボというコンセプトをすっかり忘れていました。
本物の立体は質量感があって頼もしい感じだけれど、映像で擬似的に現した立体はあまり質量感が無くてフワフワしているような感じがします。
映像における疑似立体はいわゆる「幽霊」みたいなものなんじゃないかなーというのが私の中にあって、そういったものを感じて面白いな(不思議だな)と感じてもらえるものを作るというのが当初の目的でした。
中間発表では当初の目的に帰って立体と疑似立体を感じられるような作品の企画を発表するつもりです。
〜追記〜
先生のテンプレ
●この展示の段階で卒業研究/制作の全体のうち、どれくらいを達成しているのか
5〜10%映像の制作及び、展示空間の構成に関しては手を付けていない。
●今回は何で、どのポイントに絞り込んだのか
投影実験。プロジェクターの位置および投影映像の大きさ。立体感を出すためにはどのような傾向の映像が最適か。映像が見える距離はどのくらいかの確認。
●今回の展示の完成度はどれくらいか
予想以上に色々実験できたので非常に満足。最初から完成したものを置くつもりは無かったので完成度に関しては言及できない。
●作ってみて不具合を発見し、改良した箇所はどこか
プロジェクターの設置台。吊るすと揺れて安定しないので、安定した場所に置くという手段をとった。あと横方面からしか見れなかった映像を正面からも見えるようにした。
●まだ手つかずの要改善ポイントはどこか
台形補正は今回できなかった。見る人に対する説明も今回は無かったので自然と誘導できる仕組みを考えたい
●かなり離れた位置から見て、展示はどのように見えるのか(見えるように演出しているか)
変形した映像のプロポーションが正しいものとなる。何の映像が投影されているかわかる
●近づいてくると印象はどのように変わるか(変えようとしているか)
PC上で変形した縦長の映像が見える。その映像が何であるかいまいち把握できない。
●詳しく見るとどのような発見があるように演出しているか
立体物とは少し違った立体感のようなものを投影されている映像から感じる。(失敗)
追記に関してはゼミの日記みたら更新している人がみんなやっていたので便乗^^
展示実習のまとめは以上です。
0 件のコメント:
コメントを投稿